線状降水帯などによる豪雨から命を守るために
線状降水帯などによる豪雨では、雨が強くなってから避難を始めても間に合わないことがあります。
1.道路の冠水や河川の氾濫、土砂災害の危険が高まった後は、「避難所へ逃げる」ことよりも、「今いる場所で命を守る」ことへ判断を切り替える必要があります。
2026年8月27日の豪雨では、前日の段階で富山県の24時間雨量は100ミリ程度と予想されていました。しかし、実際には羽咋市や氷見市で12時間に約316~317ミリを観測し、午前6時20分には大雨特別警報が発表されました。
住民一人ひとりの注意だけでは吸収できないほどの予測差です。
2.すでに水が出ている場合
・道路が冠水していたら、徒歩でも車でも移動しない
・河川周辺や低地では、近くの頑丈な建物の上階へ移る
・崖や沢の近くでは、斜面や沢から離れた側の部屋や建物へ移る
・自宅が平屋で、床上までの浸水が想定される場合は、周囲と経路の安全を確認できる場合に限り、最寄りの堅牢な高層建物へ移る
・安全な移動経路を確認できない場合は、無理に指定避難所を目指さない
・車での避難は水が来る前までとし、冠水が始まってから車を使わない
雨が弱まっても、上流からの増水や土砂災害の危険がなくなったとは限りません。雨の強さだけで移動を判断してはいけません。気象庁も、指定避難所への移動がかえって危険な場合には、沢から離れた建物や、少しでも浸水しにくい高い場所で身の安全を確保するよう求めています。
3.地域防災を三段階に変える
①前夜避難
警報級の大雨となる可能性が示された段階で、低地や崖沿いの住民、避難に時間のかかる高齢者、障害者、乳幼児、ペット同行世帯などは、空振りを恐れず早めに移動します。
②近距離避難
遠くの指定避難所だけに頼らず、集落内の鉄筋建物、病院、事業所、寺院、公共施設などを、徒歩数分で到達できる緊急退避先として事前に決めておきます。
③上階への分散備蓄
簡易トイレ、食料、水、蓄電池、ラジオなどを、各家庭や緊急退避先の2階以上に分散して置きます。備蓄を一か所に集約すると、道路の冠水や土砂災害によって、その場所へ行けなくなった時点で利用できなくなります。
避難とは、必ずしも指定避難所へ行くことではありません。今いる場所より少しでも安全な場所へ移ることです。外への移動が危険になる前に動く。間に合わなければ、無理に外へ出ない。



