「常温保存=保存料が入っている」ではありません
「常温で長く保存できる食品には、保存料がたくさん入っている」
そう思われることがあります。
しかし、レトルト食品が常温保存できる基本的な理由は、保存料ではありません。
食品を密封した状態で適切に加熱殺菌し、その後も外部から微生物が入らない状態を維持する。
「殺菌」と「密封」が、レトルト食品を常温保存できるようにする基本的な仕組みです。
なぜ、長期保存食品には添加物が使われることがあるのか
長期保存で考えなければならないのは、腐敗だけではありません。
時間の経過による酸化、変色、風味や食感の変化など、食品にはさまざまな品質変化が起こります。
特に大手メーカーでは、大量生産、全国流通、さまざまな保管環境などを想定しながら、長期間にわたって一定の品質を維持する必要があります。
そのため商品によっては、殺菌や包装に加えて、酸化防止剤やpH調整剤などを組み合わせ、複数の方法でリスクを小さくする設計が行われています。
添加物を使うこと自体が問題なのではありません。
どのようなリスクを想定し、それをどのような方法で管理するかという製品設計の違いです。
お魚ごはんは、できるだけ複雑にしない
お魚ごはんは、原材料をできるだけシンプルにしています。
これは「原材料が少なければ安全」という意味ではありません。
原材料が増えれば、それぞれの原料について品質や微生物、アレルゲン、保存中の変化など、管理・検証すべき要素も増えていきます。さらに原材料同士の組み合わせによる変化も考える必要があります。
だから私たちは、製品をできるだけ複雑にしないことで、管理する変数を減らし、一つひとつを把握しやすくするという考え方をしています。
そのうえで、
原料を管理する。
高い鮮度を維持する。
密封する。
適切にレトルト殺菌する。
保存後の製品を実際に検査する。
これらを積み重ねて、常温での保存性と品質を確認しています。
大切なのは「何を入れたか」だけではありません
添加物を使うか、使わないかだけで食品の良し悪しは決まりません。
何を原料にして、どのように管理し、どのように加工・殺菌し、保存後にどこまで検証しているのか。
常温保存とは、保存料ひとつで実現するものではありません。
製品全体の設計と、その検証によって成り立っています。



