人・犬・猫で共用できる「お魚ごはん」の考え方
同じものを人、犬、猫が食べられると聞くと、「使い回しているのではないか」と思われるかもしれません。しかし、対象ごとに栄養設計されたフードを別の動物に使い回すことと、共通して食べられる食材をそれぞれの食事に取り入れることでは、考え方がまったく異なります。
一般的なペットフードは対象に合わせて設計されています
一般的なペットフードのうち、主食として与える総合栄養食は、一定の栄養基準に基づき、対象ごとに区分して設計されています。
例えば、次のような違いがあります。
・犬用と猫用
・成長期用と成犬・成猫用
・体格や活動量に合わせたもの
・間食や栄養補助を目的としたもの
・特定の健康状態に対応する療法食
人の食事に例えれば、年齢や身体の状態、目的に合わせて内容を調整した「特別食」に近い考え方です。
犬と猫では必要な栄養素やその量が異なります。同じ犬や猫でも、年齢、体格、活動量、妊娠・授乳の有無、健康状態、利用目的によって適切な食事は変わります。
そのため、次のような使い回しは想定されていません。
・犬用フードを猫に与える
・猫用フードを犬に与える
・特定の成長段階向けのフードを、別の成長段階にそのまま使う
・間食や栄養補助食を主食として与える
・療法食を、自己判断で与える
ペットフードを選ぶ際は、対象動物、成長段階、給与目的、給与量などの表示を確認する必要があります。
ヒューマングレードとは別の考え方です
「ヒューマングレード」は、日本のペットフード関連法令で統一された基準として定められた表示ではありません。
一般には、人向け食品に使用できる品質の原材料を使っていることなどを示す表現として使われています。しかし、人が食べられる原材料を使うことと、完成した商品が人向け食品として製造・管理・表示されていることは別です。
ヒューマングレードと表示されたペットフードであっても、その完成品を人が食べられることまで意味するものではありません。
反対に、人向けの加工食品も、犬や猫に与えてよいとは限りません。人には問題のない調味料や原材料でも、犬や猫には適さない場合があるためです。
通常は、それぞれ次のように分かれています。
・人向け加工食品は、人が食べることを前提に設計・製造される
・ペット向け加工食品は、犬や猫が食べることを前提に設計・製造される
・人向けとペット向けでは、栄養設計、製造管理、表示などが異なる
原材料がヒューマングレードであることと、人、犬、猫が完成品を共用できることは同じではありません。
お魚ごはんは、対象にあわせた総合栄養食ではありません
お魚ごはんは、特定の動物種、年齢、体格などに必要な栄養を調整した総合栄養食ではありません。人と犬と猫が共通して食べられる「魚という食材」を、それぞれの食事に取り入れるための商品です。
「使い回し」ではなく「共通する食材」
対象ごとに栄養設計されたフードを、別の動物種や目的に使い回すことには注意が必要です。一方、お魚ごはんは、栄養設計されたフードを使い回す商品ではありません。
人と犬と猫が共通して食べられる魚を、それぞれの食事に合わせて利用するものです。



